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2006年5月13日 (土)

神戸刑務所事件 過剰収容が生んだ悲劇

 5月3日、神戸刑務所で過剰収容のため独居房に2人の受刑者が収容されていたその房で、一方の受刑者が他方の同房者から暴行を受け、急性硬膜下血腫で翌日死亡する事件が起きた。この事件はまさに過剰収容が生んだ悲劇である。神戸刑務所事件について監獄人権センターが声明を出し、問題点の指摘と解決の方向を提言している。
 刑務所の過剰収容は1999年頃から加速度的に進んでおり、深刻な問題になっている。その原因がありもしない「犯罪の増加」にではなく、重罰化政策にあることは別の機会に詳細に論じた。ここでは最近の過剰収容の深刻さの一端を紹介しよう。
 今年3月に千葉刑務所に参観に行く機会があった。定員6人の雑居房に7~8人が収容され、定員をオーバーした人の分は二段ベッドで対応していた。「二段ベッド」というと子供部屋などで使う高さのあるものを想像するが、実際に見るととんでもない。畳に人が寝ている上にコタツ机より少し高いくらいの高さの木製の長机のような物を置いて、その上に人が寝るような形である。これではさぞかしストレスがたまるだろうと心配した。これは何も千葉刑務所に限った話ではなく、現在どこの刑務所でも似たような状況が見られる。今回の事件はまさにその心配が現実になったような気がする。
 監獄人権センターの声明にもあるように、刑務所の増設は抜本的な解決の方向ではないし、何より、過剰収容の進展に間に合わない。正面からの刑務所人口減少策に早急に政策的に舵を切る必要がある。

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